名城×河野は王座決定戦だ!
- 2008/07/23(水)
日本とフィリピンでWBA世界Sフライ級の王座決定戦が重複発表されている件がファンの間でも話題になっていた。
9月15日に横浜で開催される1位・名城信夫×3位・河野公平、今週末に比国で開催される4位・AJバナル×7位・ラフェエル・コンセプション、一体どうなっているのかファンの間でも話題になっていたが、昨夜、帝拳ジムの本田明彦会長と話したところ「ウチが正式発表したことだから間違いはない」との回答があってひと安心。
昨日の夕刊フジコラムで書いたようにフィリピンサイドは「こっちは先に承認料を支払っている」というのが根拠だったが、これも本田会長は「承認料は興行1週間前ぐらいに払うのが通例。試合後に払うこともある」と反論した。問題を引き起こしたのは当のWBAの態度が長く曖昧だったからだが、ようやく本日、メールで関係者から回答をもらい「ランクからいっても名城×河野が妥当」との確認が取れた。これに対し、フィリピン側は「それなら挑戦者決定戦にしたい」とも語っているが、これが正当なものであるかはハッキリしていない。
同様にWBAの曖昧な態度のせいで疑念が出てくるのは9月、WBA世界Sウェルター級8位の石田順裕(金沢)が、7位のマルコ・アベンダーニョ(ベネズエラ)の「挑戦者決定戦」だ。日本のファンとしては嬉しいニュースであるのだが、これまた正式決定したものかはまだ分からない。例え挑戦者決定戦でなくとも世界ランカー同士の素晴らしいマッチメイクではあるのだが、ボクシング界では日頃から“世界前哨戦”が根拠なく乱発されることも見受けられ、興行直前で「やっぱり違った」ということにならないようお願いしたい。
何はともあれ名城と河野のスーパーカードが王座決定戦となって非常に嬉しい。名城も河野も実績を重ねてきた本物のトップ選手。直接の世界アタックではないが、例えばムニョスがまだ王座に君臨して、これが挑戦者決定戦としてオファーされても、この2人なら受けたと思う。日本人同士の世界戦には賛否あるが、個人的には全く問題のない、むしろ世界に誇れる素晴らしいカードだと思っている。(片岡亮)
<音論> 不良は金儲けの手段
- 2008/07/23(水)
RICK ROSSというラッパーがいるんですが、そこらに溢れるギャングスタラッパーと同様、ワル気取りで「ドラッグディーラーだった」との経歴を明かしているんですが、先日、彼が実はフロリダの刑務所の看守だったと報じられました。刑務所のデータとROSSのSSN(社会保障番号)が同一だったことも確認された模様で、看守時代の制服写真も明らかにされました。しかし、当のROSSは「写真は偽造、俺はドラッグ屋だった」と疑惑を否定しました。

普通に考えれば過去に看守だった方がいいわけで、わざわざ犯罪者だったと主張する逆転現象は、ギャングスタラッパーが不良でないと売れないからです。当然、こうした価値観の逆転は若いファンにとっても影響が大きく「看守よりドラッグディーラーの方がかっこいい」という印象を受け取ります。大半のラップ歌詞でも看守はひたすら悪者扱い。何とも気持ち悪い現象です。不良の出場が売りの格闘技大会「ジ・アウトサイダー」は主催者の前田日明さんが「不良の青春は本当に素晴らしい」と挨拶するんですが、この不良賛美が大会テーマである「青少年の育成」につながるんでしょうかね。実際に出場しているのは既にアマで真面目に格闘技やってる「ルックスのいかつい選手」が大半で、実態はそのテーマと全然違うとしか思えず、結局は金儲けの手段にしか見えません。もちろん金儲けを否定しちゃいません。リング上で陣営乱れて乱闘が起こるんですが、よく見ると誰一人殴っている人がいなかったりするのは昔のプロレスを思い出す場面でした。そこは「さすが元プロレスラーの主催だなあ」と関心。
日本のボクシングではどうでしょう。元不良ボクサーはありがちであまり売りになりませんね。真逆に元いじめられっこ内藤大助が全国の気弱な少年に影響を与えているわけですが、私はこっちの方がアウトサイダーよりずっとかっこいいと思いますね。(藤堂)
反響が少ないので(笑)クイズはここらで休止しますね。前回の答。
(A)大ヒット中のボーイズグループ「NEW KIDS ON THE BLOCK」についてトミー・ペイジが「まるで(光GENJI)みたいだね」と日本のグループの名前を出して例えました。
(B)当時の某UKロック雑誌の読者人気投票。1位はSTONE ROSES、2位は(JESUS JONES) ちなみにこのバンド、登場時はモンキーズの再来ともいわれました。
(C)酒とドラッグ漬けが代名詞のようだったバンド(MOTLEY CRUE)、この年の来日時、メンバーが酒を一滴も飲まずに過ごして関係者が仰天。(実際のレコード会社スタッフから聞いた話)
粟生、秋に世界挑戦が内定
- 2008/07/23(水)
粟生隆寛(帝拳)の世界挑戦が内定している。WBC世界フェザー級王者のホルヘ・リナレス(帝拳)が負傷で、暫定王座決定戦を制したのがオスカー・ラリオス(メキシコ)。このラリオスにアタックすることが濃厚だ。
「暫定」が付くが、おそらく粟生獲得ならリナレス転級でそのまま正規昇格になるはずだ。ファンにとっては賛否両論ある「暫定」だが、帝拳・本田会長から「暫定王者を作るのは大嫌いなんだけど、ウチでは暫定戦を良くやっている。でも、みんな後に正規昇格しているんだよ」という話を直接伺った。つまりは9月西岡の暫定戦も正規昇格の可能性が高いと読める。
チャンスをモノにできる政治力の強さはさすが“世界のプロモーター”。実力を伴わない選手への政治力はファンに否定されても仕方ないが、実力ある選手をバックアップするための武器である政治力は重要だ。いくら力があっても交渉力に乏しく世界戦を実現できないのでは選手自身がかわいそうだ。
ライバル榎のクリス・ジョン挑戦も内定したと伝えられる今、粟生と榎の両雄並んでのフェザー級独占を夢見たい。ラリオスはリナレスが世界獲得した相手とあって粟生の真価が問われる一戦でもある。(片岡亮)
9月の帝拳による世界戦、なぜ日本テレビは放映しないのか。
- 2008/07/22(火)
今日発売の夕刊フジ連載で格闘技、特にボクシングのテレビ中継の危機について書いているので、興味ある方はぜひ読んでもらいたいのだが、ここ最近、各テレビ局の方と話していて共通するのは「スポーツ中継はダメだ」ということ。内藤×ポンサクレックの視聴率の高さを手放しで喜べないのは、そこだ。
昨日のDREAMは、久々のゴールデン復活だったが、秋山だミルコだKIDだと総力を集めたはずが、多くの欠場者が出たとはいえ二桁ギリギリの10%。K−1も以前のような勢いはなく二桁を保つので精一杯といったデータが出ている。視聴率第一主義で動くエンタメ格闘技ショーがこれなのだから、競技として運営されるボクシング中継が映像で多少の工夫をしても伸びることは難しい。
個人的には「エンタメ格闘技ショー」そのもののファン層自体がさほど多くないと思っていて、一般スポーツとして認知されているボクシングの方が上昇する可能性を持っているとは思っている。ざっと会場を見渡してもK−1やDREAMではパンフ片手にする若い層が目立ち、DREAMの会場で島田レフェリーが紹介されるとお決まりのブーイングが集まるが、これなどは常連層の集会の典型現象だ。プロボクシングではまずありえない。内藤や長谷川の世界戦ではお年寄りや、取り立てて格闘技の熱心なファンには見えない“特定ではない客層”がたくさんいる。似て非なるリングファイトの2空間だ。
プロボクシング中継で重要なのは本来「映像で多少の工夫」ではなく、このスポーツ認知の部分で、いかにプロボクシングが明確なルールシステムのもと、スリリングでハイリスクな勝負をやっているかという自慢部分の伝え方だと思う。たった一度の敗北が選手人生に大きく影響し、それを決めるのはたった二本の腕だ。選手の家族愛ストーリーを映像で流しても試合そのものとは無関係で、この手法は「エンタメ格闘技ショー」のもの。総合格闘技のファンと話していて彼らがやたらリング外のことに視点がいっているのを聞くと「これだからダメなのか」と思ってしまうのだが、競技で売れていないものが使ってきた手法だ。ボクシングの場合はボクシングという競技そのものを売っていくことが大事で、これがないと内藤の視聴率が良くても一過性のもので終わる。このスピーディーな情報化社会で12ラウンド36分間を集中させることは容易ではないが、明日からラウンドの短縮ができるような世界ではないのだから、そのマラソンゲームの楽しさと厳しさを伝えるしかない。また、このインターネットの時代に、いまだテレビ中継に依存する構造の改革が迫られていることも強く訴えておきたい。(片岡亮)
p。s。来週、連載で続報をやります。
バクティン、圧勝KO
- 2008/07/21(月)
後楽園、WBA世界バンタム級3位のサーシャ・バクティン(協栄)が、日本Sバンタム級12位・梶山友揮(平石)にワンサイド。8回に強打が入ってストップです。圧倒的な強さは今夜の中継を見ましょう。
また、防衛戦を控えた内藤と坂田がスパーリングをしました。両者のキャラクターがそのまま出た内容で、坂田は真面目にオーソドックスなスタイルを見せ、内藤は笑いを取るファンサービス。共に体調のよさが伝わる動きでした。
25日にWBA世界フェザー級王者のクリス・ジョンが12位・ジャクソン・アシク(豪州)相手に10度目の防衛戦を予定していますが、秋に東洋太平洋同級王者・榎洋之(角海老宝石)の日本開催でのチャレンジがクリス側と合意しているとの話を関係者さんから改めて聞きました。指名試合か選択試合かは未定だそうです。(ハイセー)
-------------ウチの猫の名は穂積さんより秀逸リポート到着!
当然の結果ですがサーシャが圧倒しましたね。タイトルマッチなみにノボリを何本も立てた大応援団を引き連れた梶山でしたが相手が悪すぎました。初回から離れてればジャブを、梶山が接近しようとすれば右アッパーを突き上げて触らせない状態で。
アクシデントは3回。かなりホールドに近いクリンチをする梶山をサーシャが強引にふりほどいた際(←だったと思います)、勢いあまって後ろを向いた梶山の後頭部にサーシャがパンチを放って減点。サーシャ、けっこうキレやすいんでしょうか。
一方的な展開は変わらずも、見た目では梶山はまったく怯まず前進してくるので、5回あたりから一発一発に力を込めて打ち始めたように思います。また、そこまで顔面一辺倒だったのが、このあたりから左右のボディストレートを混ぜてきて、もう少し弱らせて仕留める方針にしたのかな、と。
6、7回になると、さすがに梶山の手数・動きが落ちてきて「そろそろか…」と思うものの、それでも梶山は懸命に上半身を揺らし、コーナーに帰るときは有効打を決めたわけでもないのにガッツポーズしたりして、なかなかの根性を見せます。
8回の立ち上がりに再びサーシャは上下に散らし始めました。これまでパンチを浴びてもガードを固めて強引に距離を詰め、後続の致命打だけは喰わないようにしていた梶山もいよいよ力がなくなってきたか、上を守れば腹、そこでガードが緩めば顔面、とかなりヤバイ状態。最後は右ストレートでのけぞったところでストップとなりました。
最後のパンチは、接戦であれば止めるようなものではないと思いますが、それまでがあまりに一方的だったので妥当でしょうね。正直、このまま同じ展開で10回までいけば、いくら頑丈な選手でもなにがしか事故が起きるんじゃないか、と不安になりましたから。
試合後サーシャは、これまた当然ながら世界をアピールしてました。WBA、WBCどちらでも、と言ったあとに「長谷川と私ならいい試合になる」というような事を言ってたと思います(メインはバルコニーで観たので声が聞き取りづらかったんで)。長谷川とやれば確かに面白いでしょうが、実現可能性は薄そうな気がするので、モレノに標的を絞れば何とかならないっすかね?
-----------以上、ご投稿ありがとうございました!








